1945年±5年展

兵庫県立美術館で開催されている「1945年±5年」展、戦中、戦後の激動の時代を画家たちはどのように描いてきたか、大変興味深い展覧会でした。同じ画家の戦中と戦後の絵を見られるので、良い企画です。戦中の軍部に協力しなければならなかった時代の絵、戦後の重苦しさと安堵感にあふれた絵など様々です。

 

「山河在」石井柏亭

石井柏亭は戦中は従軍画家として、戦争画を描いてきましたが、この絵は1945年の終戦後に描かれました。なにか、戦争が終わった後の安堵感、季節が巡ると新たに緑が芽吹く山河への希望のようなものを感じます。

「思い手」鶴岡政男

戦後に描かれたこの絵は、のしかかる重圧に耐えかねています。この重圧は何によるものなのか、想像が膨らみます。