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2016年8月「何があっても揺るがない」

 揺るぎのない人生を歩みたいと誰もが願います。一体どうすればいいのでしょうか?

 

 教会のすぐ隣の敷地で、新築の家が建ち始めた時の事を思い出します。建物の土台部分が出来上がり、その夕方には、いよいよキリスト教式の棟上式をする事になりました。朝から、建物の要となる太い柱が幾本も立ち始めました。見ていると、少し揺れています。でも、それに見合う太い横木のはりが、一本、二本、ガーン、ガーンとがっちり組み込まれていくと、もうびくともしなくなりました。あっぱれという感じでした。これらの横木が、屋根や二階の床の重さをこれからずっと支えるのです。感動的です。また長い月日の間には、雨や嵐、台風のような強い風も、幾度となく、この家に打ち付ける事でしょう。こうした中でしっかりと立っていくには、この基本的な土台部分がことのほか重要なことが分かります。

  ところであなたの人生の土台は大丈夫でしょうか? 聖書は、揺るぎのない人生の土台は神様の言葉とそれへの信仰であるといっております。 

 

「だから、わたしのこれらのことばを聞いて、それを行う者はみな、岩の上に自分の家を建てた賢い人に比べることができます。雨が降って洪水が押し寄せ、風がふいてその家に打ちつけたが、それでも倒れませんでした。岩の上に建てられていたからです。」マタイによる福音書7章24節25節

 

 

 雨が降り洪水が押し寄せるような試練が、向こうからやってくることがあります。突然の事故で、若い奥さんを亡くしてしまい途方にくれた男性。残された幼い女の子が二人、何が起こったのかよく分からずにっこりしていたのが、よけいに悲しみを誘いました。 

 経済的には恵まれてなくても、老後は静かに、二人仲良く余生を過ごそうと考えていた矢先に夫が発病、看護も空しく、あっという間に世を去ってしまった事例。その他、思わぬ事件に巻き込まれて突然、大切な家族を失う・・など、枚挙にいとまのないほどです。 

 雨、嵐、逆風が吹きますね。前に進みたいのに、風にあおられて足がすくみ、自分の身を守るのが精一杯です。じっとうずくまって、ひたすらに試練の波風が通りすぎるのを待たねばならない事もあります。

 

 でも聖書は、こう言っています。「雨が降って洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけたが、それでも倒れませんでした。岩の上に建てられていたからです。」 そうなのです。それでも倒れない生き方があります!! それは、神様の岩の上に人生を築く人生です。神様を信じていても、同じように試練の波風はやってきます、がしかし、倒れません。神様がわたしたちの両側に立って力強い御手で、しっかりと抱きかかえてくださるからです。あなたもこの神様を信じて、確かな人生の土台とされますように、お祈りしています。