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2018年2月「人生の方向転換」


  私たちの社会は、今、健康ブームですね。神様の下さった体を管理することは、いい事です。わたしも早朝に、川原を1時間ほど歩くように日々努力しています。

 

その昔、奉仕していた教会の近くには、美しい公園がありました。四季ごとに風情の変わる、その公園の周囲をてくてくと歩くのが日課でした。そこには大きな池があり、池の土手を歩ききると、くるりと向きを変えて戻ります。その時に、振り返った風景は、はっとするほど美しいものでした。手前に大きく広がる池、水鳥、その向こうに赤い弓なり状の橋、近くの木立、点在する家並み、ずっと向こうのなだらかな山々。今まで歩いてきた同じ場所とは思えません。その景色を背にしていたから分からなかっただけです。

 

 同じ場所でありながら、方向転換しただけで開ける世界、そんなことが私たちの人生にもあるような気がします。その最大のものは、神様を認めない人生から、神様とともに歩む人生への方向転換です。イエス様の弟子のペテロという人は、こう語りました。

 

 「あなたがたは、羊のようにさまよっていましたが、今は、自分のたましいの牧者であり監督者である方の、もとに帰ったのです。」 ペテロの手紙第一 2章25節

 

 羊のようにさまよう人生とは、ちょうど太陽に背を向けて歩む人生のようです。太陽を背にしますと、自分の黒い影が、歩く足の目の前にできてしまいますね。その影は、人生の恐れ、不安、孤独、憎しみ、ねたみ、そういったもろもろの情緒不安定の心の陰です。

 

 いつも平安がありません。しばらく何かに熱中できても、また、もとの不安が襲ってきます。またそれは、すんでしまった過去のことをくよくよと悩む心だったり、「こんな状況で私の家族は大丈夫だろうか?」と焦る心だったり、「病気になったらどうしよう」、「自分の老後は誰が見てくれるの?」「経済的に足りるだろうか?」等々、留まることを知らない恐れや不安です。こうして、太陽を背にする限り、いつまでもその陰を踏んで歩くことになります。それが、神様に背を向けた人生です。

 

 でも、ご安心ください。解決の道があります。くるりと向きをかえて、太陽に向かって方向転換するのです。するとどうでしょう? 足もとに太陽の光が射しこんで、目の前の影がなくなりましたね。どこにいきましたか? 影は自分の後ろ側にいってしまいましたね。つまり、神様を信じる人々は、不安や恐れなどの暗い影に支配される人生ではなく、今度は、自分がその影を従え、暗闇を支配する生き方に変わったのです。

 

聖書はこのことを、今は自分のたましいの牧者であり監督者である方のもとの帰ったと言っています。あなたにも方向転換が必要ではありませんか? 神様を信じましょう。

 イエス様を心に迎え入れましょう。これで人生は、本当に心強くなり、「何があってもどんと来い」という心境になれるのです!!