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2018年3月「疲れた心を取り戻す」


  捨てられていたものがよみがえる、命のなかったものが命を取り戻す、こういう事が私たちの身の回りにもあります。

 

 例えば、ホームセンターで売られている花。ある日ホームセンターに行くと、外の売り場には、所狭しといろいろな植木や色とりどりの花が並べられていました。その売り場の隅っこのほうに、どれも一律20円という花が、見切り品として売られていました。もともとは、100円から300円ほどで売られていたものです。

 

 20円という、この安さはとても魅力的です。また、少しくたびれた花にも肥料と水を充分に与えれば元気づくのではと、結局15鉢を300円余りで買いました。捨てられる寸前の花を、もう一度蘇らせる、そこにまた別の喜びがあるものです。そういえば、私の知人も、決められた日に捨てられた、大型ごみの中から、めぼしいものを拾ってきて、改良し、壊れたものに命を吹き込み直す名人です。楽しそうに修理しなおす時に、私と同じような喜びを感じておられるのかもしれません。

 

さて、私達人間はどうでしょうか? もう駄目だと思うとき、これはもうどうしようもないと感じてしまうとき、心を元気にする何かよい手立てがあるでしょうか?

 

聖書の言葉を聞きましょう。

 

 「しかし、憐れみ豊かな神は、わたしたちをこの上なく愛してくださり、その愛によって、罪のために死んでいたわたしたちをキリストと共に生かし、―あなたがたの救われたのは恵みによるのです。―キリスト・イエスによって共に復活させ、共に天の王座に着かせてくださいました。」 エフェソの信徒への手紙2:4節~6節

 

 元気を取り戻すためには、罪のために死んでいる自分を認め、罪から解放されることです。えっ?と思われますか? 多くの場合人は、この事さえ解決したら、あの事がなかったら、あの人がこうでありさえすれば、と考えがちです。しかし神様は、最も大切な事は、実は「あなたの心の問題だ」と言われます。心が変われば、状況などは二の次の問題になる世界があるようです。

 

 ところが私達の心くらい、自分の思い通りにならず、一番やっかいなものだという事を、私達は日頃経験していますね。聖書はその状態を「死んでいる」と表現しました。死んだ人は、もはや自分の力では起き上がれません。新しい命を吹き込こんで頂く必要があります。

 

 もう一度聖書の言葉をみますと、「罪のために死んでいた私達をキリストとともに生かし」とありました。そうなのです。死んだような私達の心を、再び生かして下さるのは、主イエス・キリストです。主イエス様は、2000年前、私達の罪を一身に背負い十字架につけられ、その死を通して罪の問題を解決をして下さいました。

 

 歴史上に現れたあれこれの偉大な教祖様も、誰1人として私の罪のためには死んで下さいませんでした。イエス・キリスト以外に救いはないといわれる理由がここにあります。心が元気を取り戻すために、なすべき事はたった一つ。「イエス様。あなたを信じます。私の心に来て、私を元気づけて下さい」と素直に信じて、幾度となく祈る事です。信じて祈る、また祈る、そして神様の命の到来を待つ・・・。

 

 私が枯れた花をよみがえらせるのが嬉しかった以上に、その幾倍もの喜びを持って主イエスは、すべて疲れた人の心を元気づけたいと願い、今あなたの祈りを待っておられます。